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写真家、山田敦士 (ヤマダアツシ) 日々の活動。
Posted by - 2024.04.25,Thu
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Posted by Atsushi Yamada - 2011.07.14,Thu
本日、アメリカ・サンディエゴで8月から開催される「The Art of Photography Show」に作品を郵送した。

ちなみに、今回のシリーズは作品サイズを大きくしてプリントをつくり直すことにしたので、ラムダ・プリント(レーザー)と、最新の顔料プリントの2種類を事前にテストした。
覚え書き的な意味もふくめて、まとめます。
(記録写真はすべてオリンパスPEN E-P2で撮影)


Lambda Print


Pigment Print ※キラキラしているのは印画紙表面のテクスチャーです。


Lambda Print


Pigment Print

作品にはプリントの方式、紙の選び方などに明確な理由が必要になる。
なので、他にもいろいろな方式をテスト。解像力や色再現など、たくさんのことを学んだ。

それにしてもマリリン...。
モデルになってくれたときには、まさかこうなるとは思わなかっただろうけど。
プリントの作例見本になってしまうとは...。
(ブログ見てたらごめんね)


仕上げにサインを入れます。僕は裏面に、タイトルやデータなどもちゃんと書く。表面に入れた方がサインらしい感じはするけど、保守的なコレクターは目立つ場所にサインがあることを嫌うようです。少なくとも、アメリカでは。


向こうから来たメールでは、とにかくしっかりと展示できる状態で送れ!と書いてあったので、いちおう額のうしろのひも(ストリング)をケプラー素材のものに変えてみた。対荷重50Kg。ベーシックなひもでも十分だとは思うけど、あとで問題になるとまずいので、念のため。
それと、ヘビーゲイジワイヤーとDリングで吊るらしく... Dリングって何だ?と思って画材屋さんに聞いてみたがわからなかったので、とりあえずワイヤーも一緒に送ることにした。たぶん先端の部分がD型になっているので、アメリカではDリングと呼ぶようです。


しっかりと結んで...。


日本人はつい、額選びや見せ方にこだわってしまいたくなるけど、熱心なアートコレクターにはシンプルな額が好まれるようだ。要するに「額装もふくめて」ではなく、写真だけで勝負しろということ。もちろん、そのぶんプリントのクオリティは大切になる。
世界で戦うには、世界のルールを知ることが必要。


完成した作品はこんな感じ。
プリントのサイズもこまかい指定があった。
600mm以上がよく売れるそうだ。これも世界のルールのひとつ。


厳重にプチプチでくるんで...。


箱は二重にして、外側をハニカム型の強化ダンボール(厚さ15mm)でしっかりと梱包。
特殊な段ボールを探すだけで、えらい苦労をした。
梱包の所要時間は約2時間...。節電中なので、もう汗だく...。
この状態でアメリカに送り出した!

今回は、海外のサイトもかなり調べた。
国際的なコンペに通り、舞台に上がることで、見えてくるものがいろいろある。
27ヶ国、15,000点のなかから選ばれた100点で、さらにそのなかから選ばれた18点になったということは、大きな自信になった。
送り出した作品が売れるのか、なにかの賞を取るのかわからないけど、真剣勝負の場で試行錯誤することが、見えない形での"経験値"になって、自分の中にたまっていく。
これって、写真以外でも、どの仕事でも一緒だよね。

具体的に得た知識に関しては、今後ワークショップなどで、語る機会があればと思います。

拍手[3回]

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Comments
驚き!
驚きです。
撮影の時は考えても無かったです!(笑)
でも、本当に素敵な作品なので、とても光栄に思います。
世界に認められる作品に参加できて、嬉しいですね。
さらなる飛躍に期待しています。
Posted by MARILYN - URL 2011.07.25,Mon 11:19:44 / Edit
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プロフィール
HN:
Atsushi Yamada
性別:
男性
職業:
写真家
自己紹介:
生きること。その一瞬の輝きを、写真で伝えていきたいと思っています。

作品WEBサイトはこちら
http://www.atsushiyamada.com


<プロフィール>
写真家。95年渡豪、路上の人々を撮り始める。帰国後、フリーランスへ。ファッション、グラビア、広告など幅広く活躍中。
富士フォトサロン新人賞2006受賞。
月刊コマーシャルフォト『100 PHOTOGRAPHERS』選出 (2007,2008)
月刊コマーシャルフォト別冊『PHOTOGRAPHERS FILE』掲載 (2009,2010)
その他、各メディアにて作品掲載多数。


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夜の喧噪、クラブシーン、雑踏、日常を膨大なカット数で綴り、富士フォトサロン新人賞を受賞した作品がついに写真集として発売。
選考委員から絶賛された気鋭の写真家が、自身の原点となるストリートで巡りあう、一瞬のシャッターチャンスに挑む。混沌、エロス、すべてを内包し、感性を揺さぶる本作品は、生きる、ということそのもののメッセージである。山田敦士 衝撃のデビュー作。

<帯文より>
この写真集を最後まで見た後、僕は人間の『生』を感じました。
一人一人の人生が、この中に沢山詰まっています。
人生とは、本当に素晴らしいものです。
MATSU (EXILE)


過去撮影したArtists/タレント
新垣結衣,岩佐真悠子,小倉優子,木村コウ,川村カオリ,倖田來未,甲本ヒロト,小西康陽,櫻井翔,佐藤隆太,スザンヌ,スピードワゴン,鈴木亜美,田島貴男(ORIGINAL LOVE),田中知之,戸田恵梨香,野本かりあ,福富幸宏,藤木直人,ヒカル(BOUNTY HUNTER),宮崎あおい,矢口真里,Base Ball Bear,EMMA,EXILE,Hi-Fi CAMP,JAFROSAX,JESSE,KEN ISHII,MOTOAKI,m-flo,RAM RIDER,Rio,UNDERGRAPH,UZUMAKI 他多数

本ブログ内にて、他のサイトから画像および、情報を流用させて頂いている場合があります。(写真展情報等) その際には記事内にリンクおよび、画像転載の旨を明記しています。著作権、肖像権には極力配慮して制作しています。

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