「わたしの友達もカメラマン目指してるんですよ」
「僕も写真家です」
よくそんな話を耳にする。
僕が本格的に写真を撮りはじめた頃は、90年代後半。
まさに女の子写真からはじまったブームのさなかで、爆発的に写真を撮る人口が増えていた。
僕は、流行とはまったく関係のないきっかけで写真をはじめたので、世間のそんな『熱狂』を横目で見ながら、ひとりだけクールに、冷めていた気がする。
その頃に比べれば、最近だいぶ少なくなったとは思うけど、カメラマンを目指す人はたくさんいるみたいだ。
デジタルカメラが普及し、写真はますます身近になった。
シャッターを押せば写る。
撮ってすぐ、液晶画面で確認ができる。
これって、革命的なすごいことだ。
ポジフィルムの難しい露出で四苦八苦し、写真を覚えた僕にとっては羨ましい限りだ。
でも、そんなに簡単に写真って撮れるんだろうか。
簡単に、プロになれるんだろうか?
残念ながら、答えはノーだと思う。
いままでたくさんのカメラマンに会ってきたけど、
「こいつ、ほんとうに写真に命賭けてるな」
そう思ったことはごくわずかしかない。
たくさんの人たちが写真に触れ、楽しむ。
素晴らしいことだと思う。
でも、『押せば写る』ということと『写真を撮る』ということは、絶対的に違う。
プロとして生きるのは簡単じゃない。
だから、軽々しくカメラマンとか、フォトグラファーとか、写真家と名乗らないでほしいという思いがある。
僕が本格的に写真をはじめたのは、24歳の時だ。
まわりにはうまいやつがたくさんいた。
でも残念ながら、誰ひとり残らず、消えていった。
たぶん、本当に撮りたいもの、伝えたいものがなかったんだと思う。
プロになりたいと最近よく相談されるけど、あまり甘いことは言わないようにしている。
頑張れば夢はかなうとか、無責任なことは言いたくない。
他のすべてがなくなったとしても、どうしても写真を撮りたい。
そういう人は撮り続けていけばいい。発表の方法は、いくらでもあると思うから。
確かにデジタルで簡単にーというものもありますが、プロとか目指すのは
ほんの少し、趣味で誰かに見て欲しいとかそのくらいの人達も沢山います
ね。
カメラ屋でバイトしてるとリバーサルの現像に週5本とか持って来る人も
います・・・
自分はただのカメラにハマっているだけですが、デジタル→フィルムへ逆
パターンのもので、でも自己満足で人に見せれる程度のものはなく悲しい
限り。
しかし東京とかいたり、いろんな世界にやや届きやすい東京だと簡単にカ
メラマンになりたいなとか簡単に考えてしまうかな?
少なくとも私の周りは、「趣味」の範囲を大幅に越えている人はいない様
子・・・・・
作品WEBサイトはこちら
http://www.atsushiyamada.com
<プロフィール>
写真家。95年渡豪、路上の人々を撮り始める。帰国後、フリーランスへ。ファッション、グラビア、広告など幅広く活躍中。
富士フォトサロン新人賞2006受賞。
月刊コマーシャルフォト『100 PHOTOGRAPHERS』選出 (2007,2008)
月刊コマーシャルフォト別冊『PHOTOGRAPHERS FILE』掲載 (2009,2010)
その他、各メディアにて作品掲載多数。
1st 写真集『LOVE!LIFE!LIVE!』
全国書店にて発売中
(160P 1500円・税別)
送料無料! 画像をクリック
~Amazon 紹介文より~
夜の喧噪、クラブシーン、雑踏、日常を膨大なカット数で綴り、富士フォトサロン新人賞を受賞した作品がついに写真集として発売。
選考委員から絶賛された気鋭の写真家が、自身の原点となるストリートで巡りあう、一瞬のシャッターチャンスに挑む。混沌、エロス、すべてを内包し、感性を揺さぶる本作品は、生きる、ということそのもののメッセージである。山田敦士 衝撃のデビュー作。
<帯文より>
この写真集を最後まで見た後、僕は人間の『生』を感じました。
一人一人の人生が、この中に沢山詰まっています。
人生とは、本当に素晴らしいものです。
MATSU (EXILE)
過去撮影したArtists/タレント
新垣結衣,岩佐真悠子,小倉優子,木村コウ,川村カオリ,倖田來未,甲本ヒロト,小西康陽,櫻井翔,佐藤隆太,スザンヌ,スピードワゴン,鈴木亜美,田島貴男(ORIGINAL LOVE),田中知之,戸田恵梨香,野本かりあ,福富幸宏,藤木直人,ヒカル(BOUNTY HUNTER),宮崎あおい,矢口真里,Base Ball Bear,EMMA,EXILE,Hi-Fi CAMP,JAFROSAX,JESSE,KEN ISHII,MOTOAKI,m-flo,RAM RIDER,Rio,UNDERGRAPH,UZUMAKI 他多数
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